2025年7月。「一生で一度は登りたい」そんな思いを胸に、富士登山ツアーに参加してきました。
反抗期目前の中学1年生の息子と一緒に、1泊2日のプランです。
私は本8合目の山小屋で、息子は山頂で、別々にはなりましたが、素晴らしいご来光を見る納得のゴールを迎えることができました。

今回ツアーに参加し、ツアーで富士山に登ることのメリット・デメリットの両方を感じました。
それでも初めての息子との富士登山にサンシャインツアーを選び、トータルで大正解でした。経験豊かな素敵なガイドさんと、ツアーのみなさんに感謝です。
ツアーでの富士登山の具体的な様子は調べても情報が少なく、参加する前は不安に思いました。
この記事では、横浜発着・吉田口から登るサンシャインツアーの流れ、実際の工程、山小屋での様子、体力的なリアルまで、親子の体験をレポートします。

これからツアーで富士山に登ろうと思っている方の参考になったら嬉しいです
サンシャインツアーの概要と参加理由
個人登山ではなくツアーにした理由
富士山に登るとは決めたものの、どうやって行ったら良いのか、富士山までのアクセスも登るための行程も山小屋の予約方法も全くわかりません。
娘と留守番予定の夫から、心配だからツアーを使うように言われました。
「富士山 ツアー」で検索し、一番トップに出てきたサンシャインツアーを見ると、我が家からアクセスの良い横浜駅発着のガイドさん付きツアーがすぐに見つかりました。
登山経験が浅い私たちにとって、すべてを任せられるのは大きなメリットです。
- 自宅からアクセスの良い駅までの送迎
- 山岳ガイドさんがついてくれる安心感
- 山小屋の予約、ペース配分の調整などすべてを任せられる
- 帰りに温泉付き!
帰宅後の休息日も含め3日連続して休めそうな日を見繕い、すぐに予約しました。
4月下旬に予約をしたので日にちは選び放題でしたが、直前になると休前日の予約は難しくなります。



富士登山の成否はお天気に大きく左右されます。台風シーズンでもあるので本当は直前に決めたいですが、こればかりは運頼みです。


ツアー内容と料金
今回申し込んだのは、「朝発2日間 吉田ルート登山ガイド同行プラン」の横浜便。
1泊2日の吉田ルート利用・山岳ガイドさんが案内してくれる山小屋宿泊付きの登山ツアーです。
様々なオプションのなかから、以下をお願いしました。
1人あたりの値段(円) | |
---|---|
8合目以上山小屋 通常プラン I出発 | 24.300円 |
本8合目 富士山ホテル指定 | 1,000円 |
昼オプション | 1,000円 |
2人で締めて52,600円也。出発日によりツアー料金は変動します。
山頂でお鉢巡りをすると現地で1,100円が追加になり、2025年から必要な富士登山入山料の4,000円/人は、さらに各人で別払いになります。
後でも書きますが、昼オプションは必要無かったです。現地払いのほうが選べるメニューが増えますし、待ち時間が劇的に短いということもありませんでした。
富士山ホテル指定オプションは、1日目にできるだけ登っておいた方が2日目楽なのこともあり、お願いしてよかったです。さらに高いところにある御来光館を指定すると、料金がもう少し上がります。



富士山ホテルでも到着が20時くらいになり、それ以上一歩も歩けない気持ちだったので、私には御来光館は難しかったような気がします。
このほかに保証付きやレンタル付プランもあるので、いろいろチェックしてみてください。
年齢と体力のなさは道具でカバーすると決め、今回レンタルは使いませんでした。買ってよかったものなどは、別記事で紹介しますね。
集合から富士山5合目へ
AM6時45分 横浜駅集合
横浜駅東口・駅前広場に集合でした。
サンシャインツアーのスタッフに名前を伝えればOKです。大きなリュックはバスの下に預けられます。
飲み物や貴重品など、車内用の荷物は分けておきましょう。
帰りの温泉用の荷物を別にしておいたので、その中に水筒を入れて車内に持ち込みました。
横浜駅の集合場所にある公衆トイレは、意外ときれいでした。女性用は1つしかないので、早めに行くのが安心です。
バスの座席は指定席。サンシャインツアーのスタッフは乗車せず、運転手さんのみで出発します。


経由地 富嶽温泉 花の湯
途中、静岡県富士宮市の温泉施設「花の湯」に立ち寄ります。ここで吉田口以外の登山者はバスを乗り換え、代わりにJR経由の参加者が空いた席に乗ります。
JR組を待つために50分ほど待機時間がありました。館内には入れるのですが、ちょうど9:00~10:00の閉館時間帯で、清掃中の館内では居場所がほとんどありません。
しかたないので息子と2階の漫画エリアで『鬼滅の刃』を読んで、時間をつぶしました。
花の湯では入り口に大きなゴミ箱があり、ツアー客の持ち込みのゴミも受け入れてくれるとのことで、とても助かりました。



ツアーなので仕方がないのですが、この50分はもったいない時間だったと思います
花の湯の場所↓
富士山5合目 到着から登山開始まで
5合目に到着すると、各地から来たサンシャインツアーの参加者が大集合しています。
オレンジのポロシャツを着たサンシャインツアーのスタッフさんが大きな声で名前を点呼し、泊まる山小屋別の集合場所と集合時間が告げられます。聞き逃さないよう注意が必要です。
高地順応を兼ねて1時間ほど自由時間になります。
お昼を食べたり、登山に不要な荷物をコインロッカーに預けたりしました。
トイレは100円。コインロッカーは1階のトイレの隣と3階にありますが、空きがあったら1階に預けるのが正解です。下山後に階段で3階に上がるのは、かなりしんどいです。
富士急雲上閣でランチ
5合目にある富士急雲上閣の2階でお昼をとります。
バスの乗車時に受け取ったランチオプションのクーポンを使うと、「カレー・ラーメン・うどん」のみのメニューが渡されました。クーポンだと現地注文よりも、メニュー数が少ないです。
手渡されたレシートには900円と記載されていましたが、ランチオプション料金は1,000円でした。選択肢も少なくなるので現地注文でも良かったと思いました。
選んだメニューは私はうどん、息子はカレー。味は普通においしかったです。
サンシャインツアーのホームページには青色のカレーが載っていますが、クーポンで頼むと普通色のカレーになります。
席の間が狭く、大きなリュックを持ちながらの移動がちょっと注意が必要です。


入山料 4,000円支払
集合前に総合管理センターで入山料を支払いリストバンドをもらいます。
窓口が3つあり、1つは当日現金用、2つは事前予約者用でした。事前支払を済ませた人は、QRコードを見せればOK。事前予約者用のほうが断然スムーズです。
リストバンドがないと入山することも、下山時に出ることもできないそうで、下山時になくしてしまわないようにリュックのわかりやすいところに付けることをお勧めされました。
料金所の前にはお馬さんたちがいました。観光用かと思いましたが、レスキュー用だそうです。
何らかのトラブルで下りられなくなった場合、6合目までは25,000円、7合目までは50,000円でお迎えに来てくれるとのこと。お世話にならないよう頑張りたいと思います。


12時50分 ツアーメンバーで集合
お昼をすませ入山料を支払ってから、集合場所に集まります。
集合場所に行くと、ガイドさんがみんなの目印にビニールの色テープを配っていました。これを靴紐に巻いて出発です。ガイドは山小屋所属のベテラン男性と、サンシャインツアー所属の若い男性の2名。どちらも気さくでお話が面白く、本当にお世話になりました。
私が参加したグループは40名弱で、学生グループ、カップル、1人参加の大学生、ご夫婦、友人グループなど、多種多様な老若男女の集まりです。
40名弱のグループをまとめるのは大変ということで、4~7人ずつのチームに分けられました。私たち親子は、登山経験が豊富なご夫婦と一緒の4人チームになりました。チームリーダーは息子が拝命。
次の休憩所までに、今回の40名弱のグループ名を決めておくようにと各チームに宿題が出ました。



チームリーダーになりました!
高山病にならないための注意点
富士登山の一番の壁は、急激に高度を上げることによる高山病です。
一番知られる症状は頭痛ですが、ぼーっとする、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐など様々な症状がみられるので、注意が必要です。
ガイドさんから高山病にひどくならないための注意点を告げられました。
- 一歩一歩、できるだけゆっくり歩くこと
- 歩きながらでも、水分をこまめに取ること
- 呼吸を深くすること(しっかり吐くことを意識する!)
高山病にならないための一番の方法は「登らないこと」。
笑いが起こっていましたが、高山病の症状に苦しんだらとにかく高度を下げることが重要なのだそうです。高度を下げれば症状は治まり、登るほど悪化します。勇気ある撤退も必要と肝に銘じます。



結果的に、私も息子もひどい高山病にはならずにすみました。
個人差があるようで、グループ内には体調を崩してつらそうな人たちも多かったです。
登山スタート!
5合目~6合目
正確に覚えていませんが、5合目出発は13時半近かったと思います。
6合目までは道が広く、木も生えていて比較的なだらかです。
たまに馬に乗った人とすれ違うのですが、みなさんぐったりとうなだれて心配になりました。明日は我が身かも…気を引き締めていきます。
6合目まではなぜか下ることも多く、歩くのは楽なのですが明日下山時の最後に上るということかとちょっと恐ろしくなりました。


6合目~7合目
6合目入ってすぐの最初の休憩で、グループ名を多数決で決めました。各チーム趣向を凝らして面白い名前を考えていました。
グループ名が決まるとなんとなく一体感が生まれたような気がします。これから2日間このグループ名で呼ばれます。
6合目から7合目までは、ジグザグの広い道が続きます。息があがらないようゆっくりゆっくり進みます。
さえぎるものは何もなく、晴れだと直射日光でかなり暑くなるそうなのですが、幸い天気は曇り。景色は何も見えませんが暑すぎず風もなくとても上りやすかったです。


7合目~富士山ホテル
七合目からは傾斜がきつくなり、岩場も増えてきます。
ステッキをたたんで両手が使える状態で上るように言われました。


リュックが重いので岩場を登ろうとすると後ろに振られてヒヤッとすることがありました。荷物が重いと体力が削られるだけでなく、岩場でも危険だと感じました。
安全のためにも自信がない人は、荷物は極力軽くしたほうがよさそうです。
もっと軽いリュックにすればよかったし、水も食べ物も値段に目をつぶれば山小屋で買うことができます。次回への反省点がいろいろ浮かんできます。


岩場は怖いですが、写真の通りかなり渋滞しているのでスピードについて行かれないということはほとんどなかったです。登山になれている人はゆっくりすぎてストレスかもしれません。
サンシャインツアーのサイトには「登山(ガイドと共に約4-5時間)」と記載があるので、17時くらいから、そろそろゴールか、もうゴールかと思い続けましたが全然着きません。ガイドさんに聞くと、山小屋に着くのは19時半くらいになる、予定通りのペースといわれました(いや、聞いてないです)。
8合目手前の赤い鳥居をくぐったときに「ここで半分です」と言われちょっと心が折れかけました。後から「あと半分と言ったのは、距離ではなくしんどさ具合が半分という意味」と解説がありましたが、とにかくとにかく道のりが長いです。


目的地の富士山ホテルのひとつ前の山小屋、元祖室で日が暮れました。
富士山ホテルでは別のツアーの人たちが夕食を取っているので、その人たちが夕食が終わるころの時間になるよう調整するそうです。ここに来て20分強の休憩タイム。眼下の景色に明かりがともるのを見ながら、ヘッドライトの準備をします。
小腹がすいた息子がカップラーメンを購入し、ついでに私に味噌汁を買ってきてくれました(感激)。かなり汗をかいていたので、塩分補給ができてよかったです。
暗い道は怖かったですがヘッドライトは意外に足元をしっかり照らしてくれて、歩くのには困りませんでした。
行動食紹介
登山の楽しみ行動食。持参したものを紹介します。
- 無印良品のバームクーヘン
- グミ
- 一口ようかん
- スッパイマン
- 小分けのナッツ
- キャラメル
- INゼリー
- アミノバイタル
全部は食べきれずに一部持って帰ってきましたが、余るくらいが安心です。



一番おいしかったのは無印のバームクーヘン!もう1つ食べたかった!!



私はINゼリーが、一番おいしく感じました
逆にナッツ類は栄養価が高くよいといわれますが、疲れた口にはパサパサして食べる気になりませんでしたね。
アミノバイタルは、お守りがわり登る前と下りた後に飲みました。正直それほど美味しいものではなく息子には要らないといわれてしまいましたが、BCAAの効能によりパフォーマンスアップや疲労感の軽減には役立ってくれたのではないかと思っています。


昼食、夕食がツアーにすべてついていたのでおにぎりなど主食系のものはやめましたが、菓子はあっても良かったかもしれません。
富士山ホテルにて
20時過ぎに、やっと本8合目の富士山ホテルに到着です。やったー。




※この写真は日の出後に撮ったので明るいです。
山小屋定番のカレーライスと明日の朝ごはんが配布されました。
夕飯はご飯とレトルトカレーの袋とレトルトハンバーグの袋と水。朝ごはんはご飯とレトルト牛丼の袋とパックのお茶。山小屋から提供されたご飯のごみは山小屋が回収してくれます。
山の上でご飯を残すのもよくないと思い間食しましたが、疲れていたせいかカレーがちょっと胃にもたれました。
寝床は2段式の簡易ベッドで、1段目と2段目は雑魚寝状態。一応隣の人との間にビニールの仕切りがありますが、声やビニールのガサガサする音なんかは丸聞こえです。
1人が横になれるギリギリのスペースにビニールに入った登山靴やリュックも置く必要があり、かなりギュウギュウでした。
軽量のインナーシュラフを持っていき、肌当たりの優しい生地を頭までかぶれたので私は快適でしたが、息子は使わずに寝ていました。荷物の軽量化優先ならなくてもよかったかも。


疲れ切ってはいましたが、先ほど無理して食べたカレーがここに来て気持ち悪くなったり、非常口の明かりがまぶしかったり、周りの人の荷物を片付ける音がうるさかったりでなかなか寝付けませんでした。
横になったのは21時過ぎ、眠りについたのは22時くらいで実質寝たのは2時間くらいだと思います。


2日目の朝|息子は山頂へ、ご来光の瞬間
AM 1時出発のツアーの見送り
0時半にガイドさんが全員を起こしにきて、登頂するかどうかの意思確認があります。
意思確認にあたり、以下の説明がありました。
- 今体力の9割がた使ってしまっている人は登頂はおススメしない
- ここからは道が狭くなるので休憩場所が限られ、グループで取れる休憩は2回ほど
- 道が暗い中はぐれると大変なので、ペースについてこられないと危険
- 富士山ホテルでも十分きれいな御来光が見られる
- 一番大変なのは下りなので、下りの体力を残しておけるように
あー、これは私は登ったらだめなやつだと直感しました。9割がた体力は使っていますし、みなさんのペースであと1時間半以上上り続ける自信がありません。
息子に言うと「うん、いいんじゃない?」と言われました。彼は一人でも頂上を目指すそうです。ガイドさんにもOKをもらいました。
ガイドさんから「それでもここは日本で2番目に高いところ(北岳)よりも高いところですから」と声かけしていただき、自分のなかで納得のいく決断となりました。
午前1時すぎ、ガイドさんと一緒に登頂組が出発。まだ暗くて寒い中、ヘッドライトをつけて出発する息子を見送るのは、心配でもあり誇らしくもありました。
見送ったあとに眺めた眼下の街灯りと星空が素晴らしかったです。


4時40分 御来光
4時までしっかり2度目の仮眠を取り、目が覚めたらすっきり元気になっていました。
今なら登れるかもと思ったりして現金なものです。
4時40分、温かいココアを飲みながら富士山ホテルの前で御来光を拝みました。息をのむような美しさとはこのこと…言葉もありません。


こちらは山頂の息子が撮った、御来光直前の写真です。


AM 6時過ぎ 富士山ホテル再び
6時過ぎに息子たちが帰ってきました。
と思ったら10人弱しかいません。残りの20人以上の人たちはお鉢巡りに行ったそうです。すごい!
息子はベットにバタリと倒れ、20分くらいぐっすり寝てスッキリした顔で起きてきました。急速充電がすごすぎます。
宿の食堂で昨日配られた朝ごはんをいただいていると、お鉢巡り組が帰ってきました。
頭痛や吐き気で辛そうな人も何人か…。本当に、お疲れさまでした。
7時20分集合で、みんなで一緒に下山します。
ひたすら砂利道の続く下山道
下山道
下山道は山小屋がほとんどないので、2時間くらいトイレ行かれない覚悟で出発です。
靴紐をしっかり結んで足を固定しないと、降りたら爪が赤黒くなっているかもしれないと注意を受けました。
つづら折りの砂利道が延々と続き、登りよりも前ももとふくらはぎ、そして膝にダメージが来ます。


T型のステッキ1本を用意したのですが、I型の2本ステッキにすべきでしたね。


砂埃と日差しがすごいので、サングラスや口を覆うものがあると尚よいです。
腰を落として前重心で、歩幅を狭くして歩くように言われました。下り道は転んでいる人がたくさんいたので、慎重に慎重に。
途中からブルドーザーの道と一緒になるので、休憩していてもブルドーザーが来ると走ってよけなければなりません。
ガイドさんは一番遅い人に付き添って行くということで、各自バスに間に合うように降りるように言われ、7合目あたりで実質チームは解散になります。
6合目
6合目まで下りてくると行きの道と合流し、なだらかな広い道になります。
木が生えているエリアに入るとあぁ下界に降りてきたなぁと感慨深くなりました(それでも十分標高は高いですが)。
が、とにかく膝が痛い!一歩一歩膝痛いんです。
いつも下山で膝が痛くなるのでサポーターはしていましたが、それでもしっかり痛くなりました。
上るときは膝は痛くないので登り坂に差し掛かった時は、ちょっと楽かもと思ってしまう自分がいたくらいです。


5合目に到着!
やっとの思いでゲートに到着!


11時15分の集合には余裕を持って、5合目に到着することができました。
下りたら下山チェックシートにチェックをして、コインロッカーから荷物を回収します。
座り込んで休んでいる人たちの中に加わり、一休み。雑談をする元気もありません。
集合後は、またオレンジシャツのおじさんが乗るバスごとに名前を呼んでいきます。聞き逃したら大変です。
バス用駐車場にたくさんのバスがずらりと並んでいますので、自分の乗るバスまで歩いて移動しなければなりません。横浜行のバスはかなり端のほうにあり、最後の移動が地味に大変でした。
バスに乗ったら全員夢の国へ…。
バスでの帰路
花の湯で昼食
再び花の湯に到着。ここからも同じバスで帰るのに、リュックも持っていくように指示がありました。これはちょっと解せなかったです。
花の湯は富士山帰りの人でかなり混雑しています。
お風呂に先に入りたかったのですが、お風呂のロッカーが満員になってしまったということで、先に昼食をとるように案内されました。
お昼はバイキング形式で、メインはやっぱりカレーでした。使い捨ての食器と揚げ物とカレー。正直言うと、あまり心躍る昼食ではなかったですね。
食事後にようやくお風呂に向かいました。湯舟がたくさんある素敵なお風呂だったのですが、集合時間まですでに30分ほどで、さっと汗を流す程度でバタバタと出てきました。
とはいえ、お風呂ですっきりとして、清潔な洋服への着替られたことで、かなりリフレッシュできました。


山小屋のTシャツが売っていたので、思わず息子とおそろいで買ってしまいました。登山に使えるドライ仕様のTシャツです。
花の湯で山小屋Tシャツが買えるのは期間限定で、今後は山小屋で販売するそうです。
横浜で解散
解散は横浜駅西口の野村證券前。ツアー工程表には16:40頃とありましたが、上りの高速の渋滞で19時近くになりました。


家族に向かえに来てもらうならば、注意が必要ですね。
5,000mAhのバッテリーを持っていったのですが、YAMAPというGPSアプリを使っていたこともあり、帰りのバスの途中でスマホの充電が完全に切れてしまいました。
寝るのにも飽き、息子はゲームに夢中で話相手にもなってくれず車中の時間をもてあましてしまいました。次回はもっと容量の大きいバッテリーを準備して臨もうと思います。
すでにちょっと調べて、信頼のAnker製の20000mAhのモデルが欲しいなぁと思っています。


ツアーの安心感とデメリット
良かった点(ペース管理、山小屋の確保、サポート)
- 経験豊かな山岳ガイドさんが歩き方やペースの指導をしてくれる
- 山小屋の確保&食事付きで安心
- 自宅からアクセスの良い駅までの送迎



ツアーのメリットはとにかく安心感につきます。往復の足も確保されていて、富士登山に専念できるのがありがたい。
ツアーならではの制約や気になったこと
- ペースや休憩タイミングをチームに合わせる必要あり
- 富士山5合目までの不要なロスタイム
- 帰りのバスの時間に合わせた時間の制約
団体行動なのでどうしても、ペースを乱される点はあります。
遅い人に合わせる形になるため、遅すぎると感じる人はストレスかもしれません。
私は遅いほうだったので登山中はペースにストレスはありませんでした。
しかし、山小屋到着が20時を回ったことを考えると、往路の花の湯での50分はもったいなかったと感じてしまいます。



待ち時間も5合目だったら高地順応に使えるのですが…
まとめ:最初の富士登山はツアーが正解


ツアーを選んでよかった!
息子は初めての富士登山で山頂まで行けたことが大きな自信になったようです。
私は本8合目までだったものの、自分なりに限界まで登れて満足です。年齢や体力の違いを感じながらも、親子で同じ目標を持てたのは貴重な体験でした。
今回初めての富士登山でなにもわからない状態でしたので、富士山に上って下る以外何も頭を使わずに指示に従っていればよいツアーは、本当にありがたかったです。
個人で行ったら、ペース配分や注意点もわからず、どこかで立ち往生していたかもしれません。
公共の交通機関で行くことを考えると、疲労困憊で砂利まみれ汗だくの下山後の動き方をどうしたらよいか悩んでしまいます。
初めての親子での富士登山、ツアーを選んで本当に良かったと思っています。
来年また登るならどうするか?
下山直後は「本8合目でも大満足、富士山は一生に1回でいい」と思っていたのですが、じわじわと悔しくなってきています。
次回上るならもっとトレーニングをして、荷物はもう少し軽くして臨むことを考えています。
山頂での御来光にはこだわらずに無理をせずに山頂に立つことを目標としたいですが、そうするとツアーが選びにくくなるというジレンマ。
息子は再挑戦するなら今度こそお鉢巡りをしたいと言っています。もう1回なら一緒に行ってくれそうですね。
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