
最近、不審なメールが多くて不安…



これって詐欺メールかな?どう見分ければいい?
インターネットやメールの普及により日常生活は便利になりましたが、サイバー攻撃は巧妙さを増しています。
特に標的型攻撃メールは、ただの迷惑メールとは異なり個人情報や機密データを狙う悪意のある手口が使われています。標的型攻撃メールが届いた時、見分け方を知らずに開封したりリンクをクリックしたりしてしまうと、深刻な被害に遭う可能性が高まります。
この記事では、標的型攻撃メールの具体的な特徴や日常生活でできる対策について詳しく解説します。



知らないと被害に遭いやすい手口を学び、自分自身やご家族・有人を守るための方法を確認していきましょう。
» パソコンのウイルス感染の原因・対処法・予防策を一挙解説!
標的型攻撃メールとは特定の個人や組織を狙った不正なメール
標的型攻撃メールは、特定の個人や組織を狙って送られる悪意のあるメールです。信頼できる差出人を装い、受信者の興味を引く内容で構成されています。



一般の迷惑メールとは異なり、事前に調査し、相手にとって関心のありそうな内容や信頼しやすい形式で送られるため、非常に見破りにくいことが特徴です。
例えば、あなたが関係する企業名を装って業務関連の情報を伝えるメールを送り、添付ファイルを開かせたり、リンクをクリックさせたりすることでウイルス感染を図ります。
標的型攻撃メールの基礎知識として、以下の3点を解説します。
- 標的型攻撃メールの目的
- 標的型攻撃メールと一般的な迷惑メールとの違い
- フィッシングメールとの違い
標的型攻撃メールの目的
標的型攻撃メールの主な目的は、特定の個人や組織から重要な情報を盗み出すこと、金銭的な利益を獲得することです。攻撃者は、さまざまな手段を使って受信者のシステムに侵入し、機密データの入手やランサムウェア感染を試みます。
ランサムウェアによる身代金要求は、重要なデータを暗号化して使えなくし、解除と引き換えに金銭を要求するのが特徴です。気づかれないようにパソコン内に侵入し、長期的な攻撃の足がかりを作ることもあります。
ランサムウェアの詳細については、以下の記事にまとめていますのでご興味あるかたはこちらもどうぞ。


標的型攻撃メールは、産業スパイとして組織の信用を傷つけるために悪用される場合もあり、十分な注意が必要です。
例えば、企業の経理担当者を狙ったメールに、偽の請求書が添付されていたケースがあります。
担当者が偽メールと気づかず請求書を開封すると、端末にウイルスが感染し、社内のシステムにまで感染が拡大するリスクが発生します。
感染したウイルスにより機密情報が外部に漏れ、企業の信用が失墜するなどの被害が出る恐れがあります。
個人であっても標的型攻撃メールをきっかけに銀行口座が不正利用されるケースがあり、インターネットを日常的に利用する現代では十分な対策が求められるのです。
標的型攻撃メールと一般的な迷惑メールとの違い
標的型攻撃メールは、不特定多数に送られる一般の迷惑メール(スパムメール)とは異なります。
スパムメールが「大量のメールアドレスに一斉送信する」形で送りつけられるのに対し、標的型攻撃メールは「ターゲットを絞って」送信されます。
攻撃者はターゲットについて事前に調べ、その人に関係の深い内容や本物そっくりのメールを装うため、受信者が怪しまないように工夫されています。



例えば、個人の趣味や仕事に関する情報を盛り込んだり、実在する人物になりすましたりして送られます



友だちの名前で来たら、自然にメールを開いてしまいそうだよ
フィッシングメールとの違い
標的型攻撃メールは特定の個人や組織を狙う一方、フィッシングメールは不特定多数を対象としています。
標的型攻撃メールはより精巧で個人情報を含む内容が多く、長期的な目的を持ちます。複数の段階を経て攻撃を行い、高度な技術を使用するのが特徴です。
フィッシングメールは一般的な内容が多く、即時的な金銭や情報の窃取を目的とします。単発的な攻撃が多いのが特徴です。どちらも危険な攻撃手法であるため、注意しましょう。
標的型攻撃メールの見分け方
標的型攻撃メールの特徴を知れば、怪しいメールを見分けやすくなります。
- 送信元メールアドレスやドメインを確認する
- 不自然な日本語や誤字・脱字に注意する
- 怪しい添付ファイルがないかを確認する
- 急を要するような内容や個人情報・金銭要求に警戒する



標的型攻撃メールの手口は日々進化しています。常に最新の情報を確認してください。
送信元のメールアドレスやドメインを確認する
標的型攻撃メールを見分けるための第一のポイントは、送信元のメールアドレスやドメインを確認すること。
実際の差出人と表示名が一致しているか、ドメイン名が正しいかどうかを確認しましょう。
不審なメールには、普段使用している企業や個人のメールアドレスに似せた偽装アドレスが使われることが多く、似ているけれど少し違うドメインには、特に注意が必要です。



細かな違いに気づくことが重要です
例えば、「@company.com」が正式なドメインであるところを、「@conpany.com」といった誤字を含んだドメインや、「@mail-company.net」などの良く似たアドレスから送信されるケースがよくあります。
送信元が大手企業にも関わらず、無料のメールアドレス(例:@gmail.com、@yahoo.co.jpなど)から送られる場合も注意が必要です。このような細部を確認するだけでも、怪しいメールを見分ける助けになります。
不審に感じたら、公式サイトに記載されているメールアドレスと照合したり、可能ならば送信者にメール以外の方法で直接確認しましょう。



ただし、送信元情報は簡単に偽装できるため、正しいメールアドレスであっても100%安心はできません



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不自然な日本語や誤字・脱字に注意する
標的型攻撃メールには、不自然な日本語や誤字・脱字が含まれているものが少なくありません。
攻撃者の多くが日本国外から攻撃を仕掛けており、機械翻訳や不完全な日本語を使用していることが多いためです。
以下の点に注意して確認しましょう。
- 誤字脱字
- 助詞の誤用
- 丁寧すぎる言葉遣い
- 乱暴な表現
- 機械翻訳特有の不自然さ
- 文章の流れや論理性の不自然さ
文章をよく読んで不自然な点がないか確認することで、標的型攻撃メールに気づく可能性が高くなります。



残念ながら、生成AIの機能があがったことで、最近は自然な文章の攻撃メールも増えています。
怪しい添付ファイルがないかを確認する
怪しい添付ファイルを見分けるポイントは以下のとおりです。
- .exe、.bat、.vbsなどの拡張子がついた実行ファイル
- 意味不明な文字列や見慣れない名前のファイル
- ZIPファイルなどの圧縮ファイル
- マクロ付きのファイル
- クラウドストレージへのリンク
- 添付ファイルのアイコン偽装
添付ファイルを開く前には、必ずウイルススキャンを実行しましょう。
見覚えのない添付ファイルは絶対に開かないことが鉄則です。不審な場合は送信者に電話やメールで確認してください。添付ファイルの種類と本文の内容が一致しているかも確認ポイントです。
請求書のはずなのに画像ファイルが添付されているなど、不自然な組み合わせには注意が必要です。怪しいと感じたらむやみに開かず、ウイルススキャンを実行後に専門家に相談しましょう。
急を要するような内容や個人情報・金銭要求に警戒する
標的型攻撃メールは、不安を煽る表現や短い期限を切ってターゲットを焦らせて行動を促すような内容が含まれることがよくあります。ターゲットの冷静さを失わせ、開封やクリックを誘導しようとしているのです。
例えば、「このままではアカウントが凍結されます」「早急にお支払いを完了してください」など、金銭や重要なアカウントに関わる事項を急いで対応するよう促してきます。
こうしたメールを受け取った場合は、まず冷静に内容を見極め、送信者が本物であるか確認する必要があります。
企業が突然、メールで緊急対応を要求することはほとんどありません。
メールの要求にすぐに応じると、ウイルス感染や不正なサイトへの誘導、個人情報の流出につながるリスクが高まります。迷った際には、必ず公式ウェブサイトや担当窓口に直接確認するようにしましょう。
標的型攻撃メールが狙う対象【誰が狙われるのか?】



標的型攻撃メールなんて、大企業だけが狙われるんじゃないの?



「標的型攻撃メールは大企業だけが狙われる」と思われがちですが、大きな誤解です
個人ユーザーが受ける標的型攻撃
標的型攻撃メールは大企業だけが狙われるわけではありません。むしろセキュリティ対策が不十分な小規模な企業や一般個人が狙われやすい傾向があります。
攻撃者は、情報の価値だけでなく、標的が持つセキュリティの弱さや対策の不備にも着目して攻撃を仕掛けます。
例えば、特定の業界の中小企業がサプライチェーンの一環として標的にされ、大手企業への足がかりとして利用されるケースもあります。すべての人と組織が標的型攻撃メールに対して警戒することが必要です。
標的型攻撃メールは個人ユーザーも対象とされることが多く、特にオンラインショッピングやネットバンキングを利用するユーザーにとっては、注意が必要です。
個人ユーザー向けの攻撃では、詐欺の手口として「セキュリティチェック」や「アカウント更新」などを装い、正規のサービスを装ったメールが送信されます。を受信したユーザーがメール内のリンクをクリックした場合、偽サイトに誘導されて個人情報を入力させられるケースや、端末にマルウェアがインストールされるケースがあります。
個人情報の漏洩や金融被害に遭うリスクがあるため、慎重な対応が求められます。
企業が標的にされる理由とその影響
企業は標的型攻撃メールの重要なターゲットであり、特に内部システムにアクセスできる管理職や経理担当者は狙われやすくなっています。
攻撃者は、企業が持つ顧客情報や経営データなどの機密情報を不正に取得することや、社内システムに侵入することで重要なデータを人質にし、金銭を要求することを目的としています。
例えば、実際の取引先や社内の他部署を装ったメールで取引データや認証情報の入力を求め、メールを通じて企業内ネットワークにマルウェアを送り込むケースが増加しています。
標的型攻撃メールによるウイルス感染で企業が受けるダメージは、顧客の信用喪失や業務停止など甚大です。経済的な損失だけでなくブランドイメージの悪化も避けられません。
公共機関や団体も狙われる
標的型攻撃メールは、公共機関や団体も攻撃の対象としており、自治体や教育機関、医療機関なども例外ではありません。
特に公共機関は個人情報や市民データを多く抱えているため、情報漏洩のリスクが高いと言えます。
例えば、自治体の職員に向けて送られる標的型攻撃メールには、役所内で使用されるシステムに関連する内容が書かれ、職員がそのままリンクをクリックしてしまうケースもあります。
公共機関がサイバー攻撃を受けた場合、個人情報が外部に流出するリスクや、行政サービスが停止するなど社会的影響も深刻です。近年、攻撃の手法が巧妙化しているため、機関や団体側でも強力なセキュリティ対策を講じることが急務となっています。
標的型攻撃メールを予防する方法
標的型攻撃メールを予防する方法として、以下の5つを紹介します。
- 定期的にソフトウェアを更新
- メールリンクや添付ファイルを慎重に扱う
- セキュリティソフトを導入し定期的にスキャンを実行
- メールのフィルタリングを活用する
- パスワードの定期的な変更と強化
≫Windowsにウイルス対策ソフトはいらない?必要性を比較解説【セキュリティ対策】
定期的にソフトウェアを更新
定期的にソフトウェアを更新することは、セキュリティ対策の基本中の基本です。ソフトウェアの更新には、新しい機能の追加だけでなく、セキュリティの穴を塞ぐ重要な役割があります。ソフトウェアの更新を怠ると、悪意のある攻撃者に狙われやすくなるため、注意が必要です。
多くのソフトウェアが備えている自動更新機能を有効にしておけば、手間をかけずに最新の状態を保てます。自動更新が設定されていない場合は、月に1回程度、手動で更新確認をしましょう。更新プログラムは必ず公式サイトからダウンロードしてください。更新後は、パソコンを再起動して完了させることも忘れてはいけません。
メールリンクや添付ファイルを慎重に扱う
標的型攻撃メールには、リンクや添付ファイルが含まれている場合が多いため、それらを安易に開かないことが重要です。
リンクについては、クリックする前に必ずリンク先のURLを確認し、信頼できない場合はそのまま無視してください。



受信したメールが「公式の連絡」を装っていても、メールからのリンクは直接クリックせず、公式サイトにアクセスして確認する方法を取りましょう。
添付ファイルも同様に慎重な対応が求められます。正当な理由がない限り、見知らぬ相手からの添付ファイルは開かず、メールそのものを削除するよう心がけてください。
ウイルス対策ソフトを導入し、定期的にスキャンを実行
ウイルス対策ソフトを導入することは、パソコンを安全に使うために重要な対策です。信頼できるメーカーの製品を選び、インストールしましょう。ウイルス対策やスパイウェア対策、ファイアウォールを備えたセキュリティソフトをおすすめします。
ウイルス対策ソフト(セキュリティソフト)をインストールしたら、以下の設定をするとより効果的です。
- 自動更新機能を有効にする
- リアルタイムスキャン機能を有効にする
- メール添付ファイルを自動的にスキャンする
- ダウンロードしたファイルを自動的にスキャンする
定期的にフルスキャンを実行すれば、潜在的な脅威を見つけやすくなります。ウイルス対策ソフトの警告やアラートは注意を払い、適切に対応しましょう。
有料のウイルス対策ソフトを使用すると、疑問点をメーカーのサポートに問い合わせられます。最新のセキュリティ機能を維持するために、ライセンスの更新も忘れずに行ってください。



ウイルス対策ソフトを入れておけば100%安心だね



残念ながら、ウイルス対策ソフトも万能ではないんです
「ウイルス対策ソフトを入れておけば100%安心」と思われるかもしれませんが、標的型攻撃メールはウイルス対策ソフトだけで防げるものではありません。
攻撃者は、ウイルス対策ソフトの検出を回避するために、新しい手法やファイル形式を取り入れて攻撃を仕掛けてきます。重要なのは、ウイルス対策ソフトと併せて、自分自身もメールの内容や送信者をチェックし、冷静な判断をすることです。
多要素認証の利用や定期的なパスワード変更、セキュリティに関する知識の向上も、標的型攻撃メールに対する有効な防御策となります。


メールのフィルタリングを活用する
フィルタリング機能を活用すれば、不審なメールを自動的に振り分けられます。以下のフィルタリング機能の活用がおすすめです。
フィルタリング機能 | できること |
メールフィルタリング機能 | 不審なメールの自動振り分け |
スパムフィルター | 迷惑メールのブロック |
セーフリストとブロックリスト | 信頼できる送信者とブロックしたい送信者の管理 |
コンテンツフィルタリング | 特定のキーワードや添付ファイルタイプを含むメールをブロック |
フィルタリング機能を活用することで、標的型攻撃メールのリスクを大幅に減らせます。
フィルタリングだけで完全な防御はできないため、他の予防方法と組み合わせて使うことも大切です。
パスワードの定期的な変更と強化
パスワードは3か月に1回程度の頻度で変更するのがおすすめです。新しいパスワードを設定する際は、前回のものとは異なる複雑なものを選びましょう。以下のポイントに気を付けてパスワードを作成すると、効果的です。
- 大文字と小文字を混ぜる
- 数字を入れる
- 記号を使う
- 12文字以上の長さにする
複雑なパスワードは覚えにくいため、パスワード管理ツールの利用もおすすめです。ツールを使えば、複雑なパスワードを安全に保存し、必要なときに簡単に呼び出せます。



パスワード管理ツールが付属しているウイルス対策ソフトもありますし、私はずっと1Passwordというツールを愛用しています。
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さらに、パスワードだけでなく、別の認証要素を追加すれば、不正アクセスのリスクを減らせます。多要素認証の有効化はアカウントのセキュリティを向上させるために効果的です。
多要素認証は主要なオンラインサービスで設定可能です。



銀行やクレジットカードなどの金銭に関わるオンラインサービスでは、必ず有効にしましょう。
多要素認証の設定方法は、サービスごとに異なります。生体認証や一時パスワードの入力、ワンタイムパスワードなどを使用するケースが多いです。アカウント設定画面から簡単に設定できます。
設定方法がわからないときは、各サービスのヘルプページを確認しましょう。


標的型攻撃メールに遭遇した場合の対処法
標的型攻撃メールに遭遇した場合の対処法を、以下の3つの観点で解説します。
- メールを開いてしまった場合の対処法
- 不審なリンクをクリックした時の対応
- 端末を保護するための緊急措置
メールを開いてしまった場合の対処法
標的型攻撃メールをうっかり開いてしまった場合、落ち着いて次の手順を確認しましょう。
メールを開いただけではウイルス感染には至らないことが多いですが、リンクのクリックや添付ファイルの開封には慎重を期します。
もしすでにリンクをクリックしてしまった場合は、即座にウイルス対策ソフトでのスキャンを実行し、不正なプログラムが端末に存在しないか確認しましょう。



企業内で怪しいメールを発見した際は、上長やIT部門に報告し、他の社員も注意喚起を行えるようにすると安心です。
不審なリンクをクリックした時の対応
標的型攻撃メール内のリンクを誤ってクリックした場合、まずはパソコンやスマートフォンをインターネットから切断し、感染の拡大を防ぐことが重要です。
リンク先で個人情報やアカウント情報を入力してしまった場合には、すぐにパスワードの変更を行い、不正利用のリスクを下げます。
金融機関の口座やクレジットカード情報を入力した場合には、速やかにカード会社や金融機関に連絡し、不正な取引が行われていないか確認します。
今後の再発防止策として、フィッシング対策が強化されたセキュリティソフトやブラウザの拡張機能を活用するのも効果的です。
端末を保護するための緊急措置
標的型攻撃メールの影響を受けた端末を迅速に保護するためには、ウイルス対策ソフトを使ったウイルススキャンと駆除が必須です。
万が一の情報漏洩に備えて、パスワードを変更し、重要なデータのバックアップを定期的に行っておきましょう。また、端末のソフトウェアやOSが最新の状態であるかを確認し、アップデートを徹底することで、攻撃を防ぎやすい環境が整います。
端末がマルウェアに感染している可能性がある場合は、OSの初期化を検討してください。
このような基本的な対応を迅速に行うことで、感染拡大や被害の深刻化を防ぎやすくなります。
よくある標的型攻撃メールの手口とその特徴
銀行や公共機関を装った詐欺メール
標的型攻撃メールの手口として多いのが、銀行や公共機関になりすました詐欺メールです。
例えば、「アカウントが不正利用されています」や「セキュリティ強化のため、ログイン情報を再入力してください」といった内容で、リンクをクリックさせて偽のログイン画面に誘導し、IDやパスワードを盗みます。
受信者に緊急性を感じさせるような表現が多いため、不安を煽られがちですが、銀行や公共機関がメールで個人情報の入力を求めることはほとんどありません。
こうしたメールを受け取った場合は、絶対に個人情報を入力せず、疑わしい場合は公式ウェブサイトから直接ログインして確認しましょう。
友人や知人を装う手口と注意点
友人や知人を装う標的型攻撃メールも多発しています。
例えば、メールの送信者名や本文に「久しぶり!」や「これ見てみて」といった親しみを感じる言葉を使い、受信者が警戒心を抱かないようにしてリンクをクリックさせたり、ファイルを開かせたりします。
LINEやSNSアカウントがのっとられ、実際の知人からメールが送られるケースもあり、被害者が偽メールと気づきにくくなっている点が特徴です。この手口を見分けるポイントは、普段のやりとりにない不自然な内容や、短文だけで詳細な説明がない点です。
不審に感じたら、別の連絡手段で相手に確認してください。
クレジットカードやアカウント更新を偽装するパターン
「クレジットカード情報の確認」や「アカウント更新が必要です」という内容も、標的型攻撃メールによく見られる手口の一つです。
メールには、クレジットカード会社や通販サイトを装ったロゴやデザインが使用され、見た目が公式サイトに似せられています。
「期限切れによる更新手続き」や「確認がない場合アカウントが停止される」など、緊急対応を促す文言で焦らせ、偽のウェブページに誘導することで、個人情報やクレジットカード番号を入力させる狙いです。このようなメールが届いた場合は、メール内のリンクを使用せず、公式サイトに直接アクセスして内容を確認して、詐欺を防ぎましょう。


標的型攻撃メール対策のためのウイルス対策ソフトのおすすめ
主要なウイルス対策ソフトとその特徴
標的型攻撃メールから身を守るために、信頼性の高いウイルス対策ソフトを導入しましょう。
主要なウイルス対策ソフトとしては、ノートン(Norton)、マカフィー(McAfee)、ESET などがあり、それぞれが強力なウイルス検出機能を備えています。
例えば、ノートンやマカフィーはリアルタイムでのウイルス検出とともに、フィッシング対策機能も充実しており、危険なウェブサイトへのアクセスを防ぎます。また、ESETは軽快な動作が特徴で、バックグラウンドでのスキャンを実行しながらパフォーマンスを維持することが可能です。


ウイルス対策ソフトを活用したセキュリティ強化
ウイルス対策ソフトを導入したら、単にインストールするだけでなく、ソフトの機能を活用してセキュリティを強化することが大切です。
多くのウイルス対策ソフトには、スケジュールスキャンやリアルタイムプロテクション機能が搭載されており、これらを設定することで、定期的なウイルスチェックを自動化し、標的型攻撃メールの危険を減らすことができます。
また、フィッシングメールのリンクをクリックした場合のブロック機能や、不審なメールアドレスを警告する機能も活用し、メール受信時にさらなる安全性を確保しましょう。
ソフトによっては、危険な添付ファイルのスキャンや暗号化されたマルウェアの検出も可能ですので、こうした機能もぜひ活用してセキュリティを強化してください。
標的型攻撃メール よくある質問
標的型攻撃メールの受信を完全に防ぐことはできますか?
残念ながら、完全に防ぐことは難しいです。攻撃者は常に新しい手口を考案しているため、受信をゼロにするのは不可能ですが、ウイルス対策ソフトやセキュリティ対策を徹底することで、リスクを大幅に軽減することが可能です。
標的型攻撃メールを受け取った場合、どこに報告すればよいですか?
個人の場合、迷惑メール報告機能を利用してメールサービスに報告すると良いでしょう。また、企業や組織では、IT部門に報告することで、他の従業員にも注意喚起が行われるため、早急に対応ができます。
スマホにも標的型攻撃メールのリスクはありますか?
- はい、スマートフォンも標的型攻撃メールのリスクにさらされています。最近はスマホ利用者を狙った詐欺メールも増えており、特にSMSを利用したフィッシング詐欺も発生しています。スマホにも信頼できるウイルス対策アプリをインストールし、警戒心を持って対応することが大切です。
メールを誤って開いてしまったらどうすればよいですか?
- メールを開いただけではウイルス感染にはならない場合が多いですが、リンクをクリックしたり添付ファイルを開かないようにしましょう。もしリンクをクリックしてしまった場合は、すぐに端末のウイルススキャンを実行し、パスワードの変更やセキュリティ設定の確認を行ってください。
標的型攻撃メールとフィッシングメールの違いは何ですか?
フィッシングメールは多くの場合、不特定多数に送られる一般的な詐欺メールであるのに対し、標的型攻撃メールは特定の個人や企業を狙って、内容が精密に作られている点が異なります。標的型攻撃メールは、ターゲットに特有の情報を活用しているため、受信者が騙されやすく、見破りにくいのが特徴です。
まとめ:標的型攻撃メールから身を守るには、心がけと対策が重要
標的型攻撃メールは、特定の個人や組織を狙った悪意のあるメールです。機密情報の漏洩や不正アクセス、金銭的な被害など重大なリスクがあります。
標的型攻撃メールの被害から身を守るには、まずメールの特徴や見分け方を理解し、日頃から警戒することが大切です。普段から信頼できるウイルス対策ソフトを活用し、怪しいメールを自動的に検出・削除できる環境を整えておくと安心です。
本記事では、以下の予防法について詳しく解説しました。
- 定期的にソフトウェアを更新
- メールリンクや添付ファイルを慎重に扱う
- セキュリティソフトを導入し定期的にスキャンを実行
- メールのフィルタリングを活用する
- パスワードの定期的な変更と強化
標的型攻撃メールは日々進化しているため、1つの予防法では対処できません。複数のチェックポイントを押さえ、日々セキュリティ意識を持って行動することが重要です。



便利で楽しいインターネットですが、少しの油断で取り返しのつかない被害を受けないよう、日々の心がけと適切な対策で身を守りましょう