インストール台数が無制限の「マカフィーリブセーフ」と、買い切り版の「ZEROスーパーセキュリティ」、選ぶならどっちが良いのでしょう?
マカフィーリブセーフとZEROスーパーセキュリティは、搭載する機能面で大きな違いはなくマルウェアの検出率は同等(AV-Comparatives調べ)ですので、それ以外のポイントで選ぶ必要があります。
本記事ではITエンジニア歴20年以上の筆者が、それぞれのソフトが向いている方について解説します。
パソコンにあまり詳しくないご家庭はマカフィーリブセーフが、
1台を長く使い続けるご家庭はZEROスーパーセキュリティがオススメです。
\サポートで選ぶなら/
\1台を長く使うなら/
マカフィーリブセーフの特長2選
マカフィーリブセーフの特長は以下2つが挙げられます。
- インストール台数が無制限
- リモートサポート(画面共有・遠隔操作)がある
1つずつ見ていきましょう。
インストール台数が無制限
マカフィーリブセーフの最大の特長は、インストール台数に制限がないこと。
同居家族の所有するデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)ならばインストールの台数に制限がありません。
ZEROスーパーセキュリティをはじめ、ほとんどのセキュリティソフトははプランによってインストール台数の上限が決まっています。
以下のいずれにあてはまる場合は、一度購入してしまえば追加購入の手間や費用が必要ないマカフィーリブセーフがオススメです。
- 家ではデスクトップ、外出先でノートパソコンやタブレットを使用している
- 家族全員のパソコンやタブレット、スマホをを保護したい
- 近い将来に新しくパソコンを追加購入する予定がある
定価は高額なマカフィーリブセーフですが、キャンペーンサイト
マカフィーリブセーフ (キャンペーン価格) | |
---|---|
1年版 | 5,980円 |
2年版 | 23,480円 (キャンペーン価格無し) |
3年版 | 12,000円 |
リモートサポート(画面共有・遠隔操作)がある
マカフィーリブセーフにはリモートサポート(画面共有・遠隔操作)が用意されています。
トラブル発生時に電話で正確に状況を説明することに不安がある方、パソコンの扱いに慣れていない方にとっては嬉しいサポート方式です。
サポートの種類 | マカフィーリブセーフ | ZEROスーパーセキュリティ |
---|---|---|
電話 | 365日(9:00-21:00) | |
チャット | 365日(9:00〜21:00) | なし |
メール | なし | 24時間受付 |
リモートサポート | あり | なし |
マカフィーリブセーフは土日祝日も含め9:00-21:00 の電話・チャット 両方の無料サポートが用意されています。
一方のZEROスーパーセキュリティですが、サポート電話は購入者のみに公開している番号で平日の18時までしか対応していませんし、チャットサポートもありません。
カレンダーを気にせず電話したい方や、夜にもパソコンを使う方は、21時まで対応しているマカフィーリブセーフは安心です。
ZEROスーパーセキュリティの口コミには、以下のような使いにくさについての内容が見つかります。
- 起動するソフトによってはZEROスーパーセキュリティが邪魔をして動作しないことがある
- カメラやマイクが、毎回手動でチェックしないと使えない
- インタフェースがわかりにくい
参考:価格.com パソコン
若干の使いにくさがあってもご自身で解決できる、近くにすぐ聞ける人がいるなど、平日18時までの電話対応とメールサポートで十分な方は、ZEROスーパーセキュリティでも不便は感じないでしょう。
サポートの手厚さに価値を感じる方は、マカフィーリブセーフが適しています。
\サポートで選ぶならマカフィー/
ZEROスーパーセキュリティの特長2選
ZEROスーパーセキュリティの特長は以下2つがあげられます。
- ライセンスに有効期限がない
- 台数に合ったプランを選べる
こちらも1つずつ見ていきましょう。
ライセンスに有効期限がない
ZEROスーパーセキュリティは、有効期限がなく更新費用が一切かからないのが最大の特長です。
ウイルス対策ソフトの多くは、数年おきに契約の更新が必要です。
しかし、ZEROスーパーセキュリティなら費用が初回購入時だけなので、更新間近の通知にわずらわされることもありませんし、更新するか否かで迷う必要がありません。
実際、更新期限が近づいたときのマカフィーの更新を促す通知には、わずらわしさを感じる方も多いようです。
一度購入したらパソコンを廃棄するまでウイルスから守ってくれるため、安心感があります。
一方で他のアプリ・ソフトウェアのようにライセンスの使い回しができない点には注意が必要です。
パソコンやスマホを買替えたら、新たにZEROスーパーセキュリティも買い直しになり、近くに買い替えを検討している方には、適していないライセンス形態です。
内閣府が公表する「消費動向調査」(令和5年3月実施調査結果)によると、2人以上世帯におけるパソコンの平均使用年数は7.7年、携帯電話は4.4年となっています。
※出典:内閣府 消費動向調査 「主要耐久消費財の買替え状況」より(2023年3月実施分)
有効期限がないと言っても永久に使えるわけではありません。安さに飛びつくことなく、使用しているパソコンやスマホを後何年くらい使用するかよくご検討ください。
台数に合ったプランを選べる
ZEROスーパーセキュリティは、台数に応じた料金プランが用意されています。
2024年2月時点で用意されている料金プランは、1台・3台・5台の3種類です。
インストール可能台数ごとに料金をまとめました。
インストール台数 | ZEROスーパーセキュリティ | (参考) マカフィーリブセーフ |
---|---|---|
1台 | 4,950円 | 1年:5,980円 3年:12,000円 (台数無制限) |
3台 | 9,900円 | |
5台 | 13,200円 |
マカフィーリブセーフはインストール可能台数が無制限なことが売りですが、セキュリティソフトを新しく購入した1台のパソコンに導入したいだけならば、無制限であることに大きな意味はありません。
2つのソフトウェアはライセンスの考え方が全く異なりますので、以下を考慮して一番お得なものを選んで下さいね。
- セキュリティソフトを導入したい端末の台数
- あと何年使用する端末か
- 新規に購入予定があるか
\お得に長く使うなら!/
マカフィーリブセーフとZEROスーパーセキュリティを各指標で比較
結局のところマカフィーリブセーフとZEROスーパーセキュリティは、どちらがよいのでしょうか。
結論から言うと、PCの使用方法に不安がある方にはサポートが充実しているマカフィーリブセーフのほうがトータルの安心感は上です。
特にサポートは重要視せず、コスパの高さが最重要&パソコンの買替え予定がない方はZEROスーパーセキュリティがよさそうです。
安心感はマカフィーリブセーフの勝利
マカフィーリブセーフとZEROスーパーセキュリティ、どちらを選ぶかは重視する指標によって異なります。
セキュリティソフトの必要性が高いWindows版で、マカフィーリブセーフとZEROスーパーセキュリティを比較しました。
比較項目 | マカフィーリブセーフ | ZEROスーパーセキュリティ |
---|---|---|
価格(税込) | 5,980円(1年版・台数無制限) 12,000円(3年版・台数無制限) | 4,950円(1台・無期限) 9,900円(3台・無期限) 13,200円(5台・無期限) |
マルウェア検出率 | ADVANCED+★★★ | ADVANCED+★★★ |
インストールできる台数 | 無制限 | 購入ライセンスによる (1台・3台・5台) |
返金保証 | 30日間 | 30日間 |
サポートの種類 | 電話、チャット、遠隔サポート | 電話(平日のみ)、メール |
オススメの人 | サポート重視 パソコンやスマホの台数が多い パソコンやスマホをよく買い替える | 契約更新がわずらわしい 今のパソコンを長く使う |
購入サイト |
気になるお値段は、パソコンやスマホの台数が3台以下、または今後3年以上使いたい方はZEROスーパーセキュリティが圧勝です。
ただし、無期限ライセンスといってもインストールする端末が変わると買い直しが必要になることに注意してください。
今後台数増えそうだったり買替え予定があったりする場合は、インストール台数無制限のマカフィーリブセーフが安心です。追加のライセンス購入が必要かどうか、どの端末のライセンスがいつまでだったか、都度悩む必要がありません。
セキュリティソフトを入れようとしているパソコンやスマホの台数と、今後何年使うかで、トータルのお値段をよく見極めて下さい。
もちろんウイルス対策ソフトは、値段だけでは決められません。
マカフィーリブセーフはサポートが充実しており、平日夜や休日も電話対応可で、遠隔操作によるリモートサポートも対応しています。
ZEROスーパーセキュリティは操作がわかりにくいという声もあります。
操作方法がわからないときや、画面の現象を電話やチャットで伝えるのに不安がある場合は、サポート担当に遠隔操作してもらえるので、安心して使うことができますね。
マルウェアの検出率は同等
ワーム・トロイの木馬・ウイルスのような、コンピューターや利用者に被害をもたらすことを目的とした悪意のあるソフトウェアのことをマルウェアと呼びます。
セキュリティソフトにおいて、マルウェアの検出率は最も重要な指標です。
ZEROスーパーセキュリティのウイルス対策エンジン部分は、ルーマニアのSOFTWIN社が開発・販売するBitdefenderが担っています。
2023年9月にオーストリアの第三者機関「AV-Comparatives」が行ったテスト結果によると、Bitdefenderはマカフィーの製品に比べてマルウェアの検出率がわずかに高いです。
実際のテスト結果は以下のとおり。
商品名は異なっていますが、マルウェア検出についてはマカフィーリブセーフ、ZEROスーパーセキュリティと同等のソフトウェアです。
McAfee Total Protection 1.11 | Bitdefender Internet Security 27.0 | |
---|---|---|
OFFLINEDetection Rate(オフラインの検出率) | 65.2% | 98.2% |
ONLINEDetection Rate(オンラインの検出率) | 99.2% | 98.2% |
ONLINE Protection Rate(オンラインの保護率) | 99.95% | 99.98% |
False Alarms(誤検知数) | 10 | 4 |
Award levels(マルウェア保護テストで到達した賞レベル) | ADVANCED+★★★ | ADVANCED+★★★ |
データ引用元: Malware Protection Test September 2023
インターネットに接続したパソコンで作業を行う一般的なユーザーがセキュリティソフトを評価する上で、特に注目すべき点は「オンラインの保護率」です。
ESETとマカフィーのセキュリティソフトの成績に大きな違いはありません。
まとめ:安心サポートのマカフィー・1台を長く使うならZERO
マカフィーリブセーフとZEROスーパーセキュリティ、どちらを選ぶのが適切なのかはセキュリティソフトに求めるポイントによって異なります。
セキュリティソフトで最も重要なマルウェアの検出率については、共に高評価で違いはありません。
マルウェアの検出率以外の観点で比較した結果、パソコンの利用に自信がない方にはマカフィーリブセーフをオススメします。
マカフィーリブセーフは、使いやすくサポートも手厚いため、パソコン初心者さんにとってより使いやすいセキュリティソフトです。
1台を長く使う予定で少しでもリーズナブルにセキュリティソフトを導入したい場合、サポートを重視しない場合はZEROスーパーセキュリティを選ぶとよいでしょう。
セキュリティソフトは価格体系や性能にそれぞれ特長がありますので、複数の視点から比較し何が自分に合うか見極めることが大切です。
あなたにあったセキュリティソフトを導入して、安心で快適なネットライフを堪能してくださいね。
\サポートで選ぶなら/
\1台を長く使うなら/